腎臓の働きと食事
腎臓は尿をつくる器官です。
腰の少し上の背中側に、左右1つずつあります。
(一般社団法人日本腎臓学会より)
毎日食事をすると、食物は腸で栄養分を吸収した後、不要なものを尿や便として、排泄されます。
腎臓には毛細血管が入り込み、糸球体となっています。
腎臓1つに、糸球体は約100万個あるそうです。
糸球体を通る時にろ過して、老廃物は尿に溶けて体の外に出されます。
他にも腎臓にはいろいろな働きがあります。
・尿をつくる
・体の中の環境を一定に保つ
・血圧の調整をする
・赤血球をつくる働きを助ける
・ビタミンDの活性化 など
腎臓の機能が落ちると、最終的には腎不全となり、
老廃物を排泄できないため、尿毒症になります。
血液透析や腹膜透析という手段で、血液を浄化し、
生命を維持することになります。
腎臓病の食事療法
腎機能が低下し、腎臓病と診断を受けると、
食事療法や薬物療法があります。
食事は栄養をとるために、
欠かせないものではありますが、
老廃物も出てしまいます。
そのため、食事療法では、腎臓の機能に合わせて
食事の内容を組み立てます。
<腎臓病の食事療法>
・高カロリー →糖質と脂質でエネルギーアップ
・低たんぱく質 →肉魚卵を小さくする
・低カリウム →野菜の調理にひと手間追加
・減 塩 →薄味
健康であった時とは、
極端に違う考え方になると思いませんか?
真逆な食事に変わり、
「腎臓病の食事療法は難しい」
と思われがちです。
入院すれば、3食の食事は病院が用意してくれます。
でも、普通は自宅で生活するので、
毎日の食事療法を自宅で行うことになります。
私は、自宅でも美味しく楽しく食べられるよう、
サポートをしております。
この記事を書いたのは:高山菜々子
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