腎臓病の食事療法
腎臓病になると、
食事で気をつけるポイントがいくつかあります。
- エネルギーアップ
- 低たんぱく質
- 低カリウム
- 減塩
①エネルギーアップ
人間は生きるために
最低限のエネルギー(基礎代謝量)と
身体を動かすエネルギー(活動量)が
必要です。
毎日、食事を食べて、
エネルギーを補給しています。
食事の中で、3大栄養素である
炭水化物・たんぱく質・脂質が
エネルギーを持っています。
腎臓病では、たんぱく質制限が必要となります。
たんぱく質が減るため、
炭水化物と脂質でエネルギーアップをしていきます。
②低たんぱく質
腎臓の機能が落ちることで、
たんぱく質から出る老廃物の排出機能が落ちます。
そのため、たんぱく質食品を食べる量を減らします。
たんぱく質食品とは、
肉・魚・卵・大豆製品・乳製品です。
具体的な量は、個人差がありますが、
健康な時よりも、半分以下の量になる方もいます。
③低カリウム
カリウムという成分は、
水に溶ける特徴を持っています。
体内で多くなったカリウムは、
尿に溶けて、外に出ます。
腎機能が落ちると、
カリウムのスムーズな排出ができず、
体内にカリウムが多くなりすぎて、
高カリウム血症になります。
カリウムが多い食材は、
野菜・芋・海藻・果物などです。
調理の過程で、水にさらしたり、
茹でこぼす(茹でた湯を捨てる)ことが
できるものは、そのひと手間をかけます。
④減塩
塩分は、血圧やむくみなどに影響します。
減塩は「薄味にする」という
イメージが大きいですが、
私は、必要な所にしっかり味をつけ、
他のおかずでは、助っ人食材を使って、
塩分が少なくても美味しく食べられる工夫を
提案しています。
まとめ
簡単に4つのポイントを書きましたが、
1つ1つに様々な工夫やアイデアがあります。
人間は、一度に3つまでしか、
対応できないそうです。
腎臓病食が難しいと感じるのは
考えることがいっぱいあるからでしょう。
でも、個別にサポートさせいていただくと
4つを一度にやらなくてもいい場合があります。
優先的にするべき事、簡単にできそうな工夫を
個別でお伝えしています。
お気軽にお問い合わせください。
この記事を書いたのは:高山菜々子
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