個々の健康意識の差:シアトルⅢ
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健康意識の差
近年では、
日本でも当たり前にある
ヨガやピラティスなど、
体幹やインナーの筋肉を
意識して行う
コアコンディショニングは、
アメリカではすでに
10年も前から
広まり始めていました。
その頃の日本では
エアロビクスやアクアビクスが
盛んに行わられ、
筋コンディショニング
というジャンルは
あまり知られていませんでした。
そして、トレーナーによる
マンツーマン指導も
ほとんど需要がなかったのです 。
つまり、昔から
日本人の運動習慣といえば
有酸素運動ばかりで
無酸素運動と呼ばれる
筋力トレーニングは
あまり重要視されていなかった
ように感じるほどでした。
今ではようやく、
筋力アップに繋がるプログラムが
日本のフィットネス業界でも
主流に指導されるようになり、
一般の方々にも
広く知られてきている
のではないでしょうか。
運動が身体にどのような
効果をもたらすのか、
世界中で様々な研究がなされ、
年々、健康情報も変化しますが、
そのころの日本は、
米国よりも約10年も
知識や運動指導の内容に
遅れがあることを
私は海外での経験から知り、
衝撃を受けたのでした。
それは米国と日本の人々の
『健康意識の差』・『知識の差』
なのだと思います。
米国の高齢者の健康意識の高さ
さらに、シアトルのジムで
私の目に止まったのは、
そこでトレーニングをしていた
80歳の男性でした。
年齢を聞いて驚きました。
その男性の身体は
筋肉ムキムキで、
重量のあるバーベルを使いこなす
超人だったのです。
しかし、その場で
筋力トレーニングをしていた高齢者は
一人ではありませんでした。
今から10年以上も昔のことです。
米国ではすでに、
「高齢であっても筋肉量を維持し、
自分の身体を鍛えることが
健康な身体を維持する」という
風潮があったのでしょう。
現在では
日本の高齢の方の中にも、
体力・筋力・持久力をつける
意識を持っていらっしゃる方々
が増えてきたように思いますが、
その差も10年ほどある
かもしれません。
国が違うことで
こんなにも指導技術に
違いがあるのかと、
私は非力な学生ながらにも
衝撃を覚えたのでした。
もちろん
健康に対する意識というのは
日本と海外だけでなく
年齢や生活する環境
などによっても
様々な意識の差があって
良いと思います。
このような特別な経験があったからこそ、
私自身がそれまでよりも
さらに
健康に興味を持ち、
自分の知識や運動指導に
さらに磨きをかけ、
それを多くの人に
伝えていきたいという
目標を得ることに
繋がったのでした。
この記事を書いたのは:山川華代
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