呼吸のための筋肉

私たちは普段、頭で何も考えなくても
呼吸をしています。
しかし、
呼吸の仕方に注目してみると、
現代人は呼吸が浅い人が多く、
もしかしたら慢性的な酸素不足に
陥っている可能性があるかもしれません。

時には、呼吸に意識を向けて、 酸素を
上手に体内に取り込む呼吸環境を
作ってあげると良いと思います。

《呼吸の仕組み》

人間の呼吸は二種類
「胸式呼吸」「腹式呼吸」があります。

「胸式」も「腹式」もどちらか一方が
大事なわけで はなく、人間にとっては
両方必要な呼吸です。
胸式 呼吸では、肺の上の方の
肋間筋を多く働かせ息をしています。
また、 
腹式呼吸は、腹部の奥にある
呼吸筋郡をしっかり使って行われます。

本来はその時々・その場面によって、
必要な方を 使い分けるのですが、
現代人のほとんどが、日常生活でずっと
胸式呼吸をしているのではないかと
考えられています。
また、年齢が若くても姿勢の崩れがあったり、
机の前で一日中座って仕事をしている生活環境にも
やはり、強く関係するようです。 

《腹式呼吸が大切!》

意識的に深呼吸(腹式呼吸で行う)を増やすことで、
リラックス効果・集中力を高め、身体がポカポカしてくる、
血圧を下げる、など身体に良い影響を多く与えます。 

肺を動かす最大の筋肉である横隔膜は、
呼吸で 動くことによって心臓から肺へ、
周囲の内臓から心臓へ、血液を送り出す
ポンプの手助けをしています。 

呼吸が浅いと、この横隔膜の動きが小さくなるため、
内臓の血の流れが悪くなってしまい、酸素や食事で摂取した栄養分を
全身にまんべんなく運ぶことが難しくなったり、慢性的な冷えや、
体のエネルギー不足もおこる可能性があります。 

また、交感神経が活発に働いているせいで、
身体がうまく休息を行うことが出来ず
自律神経の乱れに影響することも考えられます。

意識して深い呼吸を行うだけで、
血中の酸素が 増えて、身体が活き活きしてきますよ!


【腹式トレーニング法
日常的に腹式呼吸を意識して行いましょう

①椅子に座り、お腹をへこませながらゆっくりと息を吐き切ります。 
②吐き切ることで次に新鮮な空気が入ってきます。
 2鼻から4~5 秒かけてゆっくり息を吸い込みましょう。
 (へその下に空気を貯めていくイメージ )
③お腹を膨らませたら、再び口からゆっくり息を吐き出します。 
④再度、お腹をへこませながら、出来るだけ長い時間をかけて吐きましょう
 ストローを使って息を吐くように、細く長く吐く息が理想的です。

 最初は5回程度から、慣れてきたら気が付くたびにやるなど、取り入れる回数を増やしていきましょう。

✾腹式呼吸を行うときはお腹を
膨らませる意識をしましょう

この記事を書いたのは:山川華代

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