ボタニカル酵素LABO “冬”

“生きるチカラをクリエイトする” 発酵クリエイター atelier feliz 柴田典香です。
和漢薬膳師の観点から、春 梅雨 夏 秋 冬 の5つの季節の食材に、家庭でも手軽に楽しめるハーブや生薬をあわせたオリジナルの酵素エキスを提案しています。
その酵素エキスを使って、子どもさんにも食べやすい調味料のアレンジレシピをひとつずつ出していきます。

“冬”

冬の季節、木々は春の芽吹きに備えて葉を落とし、
動物は冬眠をします。
人も蓄え備える季節となります。

寒さの為に体の機能が冬眠状態になり、エネルギー代謝が低下しがちになります。
冷えが加わると血流が悪くなり、熱を運ぶ血液がうまく循環せず、正常な体温調整が出来にくくなります。
体を温め体力を増す食や、血の巡りを良くする食を意識しましょう。

冬は “補養温腎” といい、体を温める食を補って、腎臓の機能を高めることが大切と考えます。
腎は、単に排尿に関する臓器というだけでなく、人の成長・発育・生殖に関わる重要な生命力の源なのです。
黒い食材で腎を温め、ねぎ・生姜・にんにくなどの温熱性の食材をしっかりとりましょう。

冬酵素

冬の酵素エキスは、温性の食材である蜜柑や柚子・檸檬に、陳皮(蜜柑の皮を干した生薬) や枸杞を加えるのが、フェリスのおすすめです。
子どもちゃんも飲みやすく、ホットにすれば爽やかな香りが心地よい、養生ドリンクになります。

酵素エキス作りは、素材と砂糖を基本 1:1
清潔な容器に、砂糖・素材・砂糖・素材…と重ねて、最後は砂糖でフィニッシュ。
容器の蓋はしないでキッチンペーパーを輪ゴムで固定して、一晩おきます。
あとは毎日1回清潔な手で混ぜてください。

ポイントは…明るい気持ちで混ぜること❁*.
菌は生き物なので嬉しい方が元気に発酵します。
子どもちゃんと一緒に混ぜるのが、とってもおすすめです 笑
数日で水分が出てきて、ぷくぷく呼吸を始めます。
2〜3週間で泡が落ち着いたら、ザルで濾して酵素エキスのできあがり。

冬酵素のアレンジレシピ

ではでは 冬酵素ならではの食養生のアイデアをお裾分けします。
↓↓↓

[ 自家製酵素 柚子味噌 ]

(作りやすい量)
・柚子   1個
・白味噌   150g
・砂糖   大さじ2
・みりん   大さじ2
・酵素エキス   適宜

  1. ゆずの皮はおろし金などですりおろし、残りは半分に切って果汁を絞ります。
  2. 鍋に白味噌 砂糖 みりんを入れ、耐熱ヘラで混ぜながら弱火にかけます。
  3. ねっとりとしてきたら柚子入れて、よく混ぜ合わせ火から下ろします。
  4. 粗熱が取れたら酵素エキスを加え、保存容器に移して完成です。

香りを楽しめば、“氣”も養えますね。
ふろふき大根や、きぬかつぎ(里芋を蒸して味噌をのせる料理)、変わりどころだと味噌ピザにしてもおいしいですよ。

おいしく楽しく 食で養生してくださいね。


この記事を書いたのは:柴田典香

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