ボタニカル酵素LABO”梅雨”

“生きるチカラをクリエイトする” 発酵クリエイター atelier feliz 柴田典香です。
和漢薬膳師の観点から、春 梅雨 夏 秋 冬 の5つの季節の食材に、家庭でも手軽に楽しめるハーブや生薬をあわせた、オリジナルの酵素エキスを提案しています。その酵素エキスを使って、子どもさんにも食べやすい調味料のアレンジレシピをひとつずつご紹介してます。

“梅雨”

薬膳で梅雨は “長夏” といい、雨が降って自然界に水を補い、農作物が豊かに育つ季節です。
この時期は “脾” の働きが盛んになると言われます。
消化器系全般を “脾” といいます。

しかし、せっかく脾が盛んになるというのに…
脾は湿気を嫌う性質があるのです (泣)

脾は食べ物からエネルギーを取り出し、各臓器に配分して生命エネルギーを送り続ける役割があります。
脾がうまく機能しないと、気力が出ない、やる気が出ない、疲れやすい etc…の症状が出て、免疫力の低下に繋がります。
梅雨の時期の不調は、湿の影響を受けて脾の働きが低下してしまうことも大きな原因なのです。
気血の巡りを良くし、余分な湿を身体の外に速やかに排泄する水はけの良い体づくりをしていきたいですね。

[梅・紫蘇・とうもろこしのひげの酵素を家庭で作る方法]

そこで felizおすすめの梅雨酵素は “梅と紫蘇ととうもろこしのひげ”です。

とうもろこしのひげ

酵素エキス作りは、素材と砂糖を1:1が基本です。
清潔な容器に、砂糖・素材・砂糖・素材と重ねて。最後は砂糖でフィニッシュ。
容器の蓋はしないでキッチンペーパーを輪ゴムで固定して、一晩おきます。

イメージ画像

あとは毎日1回清潔な手で混ぜてください。
ポイントは…明るい気持ちで混ぜること❁*.
菌は生き物なので嬉しい方が元気に発酵します。
子どもちゃんと一緒に混ぜるのはとってもおすすめです 笑
数日で水分が出てきてぷくぷく呼吸を始めます。
2〜3週間で泡が落ち着いたらザルで濾して酵素エキスのできあがり。

梅も紫蘇も疲れが取れるので、おいしくて元気になる お助けジュースになってくれますね。

とうもろこしのひげには利尿作用があると言われます。
乾燥してお茶にするのもよいですし 酵素の仕込みに加えても活かすことができます。

梅雨酵素ならではの食養生のアイデアをお裾分けします。

[ 自家製酵素ケチャップ ]

<材料>

  • トマトピューレ  100g
  • 玉ねぎすりおろし  60g
  • 甘麹  大さじ2
  • 塩麹  大さじ1
  • 酵素エキス  大さじ1
  • 林檎酢   小さじ1/2

<作り方>

  1. ブレンダーでしっかり混ぜ合わせるだけ

梅のさわやかな酸味は、ケチャップの良いアクセントになってくれます。
麹と酵素エキスで、なんでも菌活レシピに変身させてくれます。
利尿作用が期待できる豆類や、胃腸を補う魚類と合わせて、ぜひおいしい食養生を❁*.


この記事を書いたのは:柴田典香

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