弱酸性をキープ

「健康的な肌は弱酸性。弱酸性を保ちましょう!」

…って言われますが、なぜ弱酸性なんでしょう?

常在菌と共存して健康を保つ

人間は、健康を保つためには常在菌が重要です。

最近では腸活、腸内細菌のバランスを整えたり、スキンケアにも重要と言われ注目されています。

皮膚にいる常在菌

皮膚には、多くの常在菌がいると言われています。

代表的なものは、以下の3つです。

〈 表皮ブドウ球菌(善玉菌)〉

汗や皮脂を餌にグリセリンや脂肪酸を作り出します。

グリセリンは皮膚のバリア機能を保ち、脂肪酸は肌を弱酸性に保ち黄色ブドウ球菌の増殖を防ぎます。

〈 アクネ桿菌(日和見菌)〉

普段は悪さをせず善玉菌の役割をします。

しかし、過剰に増えると炎症を引き起こしニキビの原因になります。

〈 黄色ブドウ球菌(悪玉菌)〉

ただ居るだけでは問題になりません。

しかし、皮膚がアルカリ性に傾くと増殖して皮膚炎などを引き起こし、傷などが有ると化膿し悪化させます。

健康的な皮膚は弱酸性

表皮ブドウ球菌が好む環境が弱酸性なんですね。

これは皮膚のバリア機能を保つ意味でとても重要です。

過度な手洗いや消毒で皮脂が損なわれたり、善玉菌が減ると、これら常在菌のバランスが崩れ、皮膚のトラブルに発展します。

健康的な弱酸性をの肌を維持して、バリア機能を保ちましょう。


この記事を書いたのは:中村政幸

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